夏油高原スキー場（岩手県北上市）で1月5日、横手の伝統行事かまくらを出張展示する「出前かまくら」用の雪の積み込み作業が行われ、雪を積んだトラックが神奈川県に向かった。

「出前かまくら」用の雪の積み込み作業の様子

　気象庁によると、1月4日現在、横手市の降雪量は232センチと平年並みだが、積雪量は約20センチと例年の半分ほど。当初予定していた「秋田ふるさと村」（赤坂）など市内各所の候補地でも積み込み作業が難しいため、同スキー場から2008年以来8年ぶりの搬送となった。

　10トントラック4台に満載した雪は、約8時間かけ「八景島シーパラダイス」（横浜市金沢区）に運ばれ、6日午前から、ご当地グルメイベント「こでられね～秋田大集合」会場内で「かまくら」や「滑り台」作りに使われるという。

　横手市の担当者は「夏油高原スキー場は横手から車で首都圏に向かう途中にあり、パウダースノーで白く条件も良かった。到着する頃には『かまくら』作りに適した少し湿った雪になっているのでは。雪の手配に苦労したが、冬の横手の雰囲気を楽しんでいただければ」と話す。