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秋田・美郷のデザイン事務所で郷土玩具「百目木人形」初披露 トークショーも

初披露された百目木人形「ビキニのこのニキビ」と「赤チン」

初披露された百目木人形「ビキニのこのニキビ」と「赤チン」

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 「澁谷デザイン事務所」(仙北郡美郷町金沢西根)で6月17日、秋田県美郷町の郷土玩具「百目木人形」が初披露された。

百目木人形「猫マフラー」「冬告げ銀杏」などを初披露した展示の様子

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 デザイナーの澁谷和之さんと雑貨店「ミンカ」(大仙市大曲通町)店主の佐藤美博さんが昨年6月から、20年後に自分たちが楽しめることをしようと共通の趣味だった「郷土玩具」をテーマに取り組み始めた同人形の製作。

 3月から約2カ月掛かりで、造形用の紙粘土を使ってひとつ一つ成形し、アクリル絵の具で絵付けし240体ほど手作りした。

 人形の題材は、澁谷さんが暮らす百目木集落に伝わる歴史や言い伝えを「なまずの甘煮」「におうおに」「馬に乗ってパンを買いに行く」などといった12の話にまとめたもの。それぞれに「安産祈願」や「五穀豊穣」などの願いも込めたという。

 この日、同事務所向かいにある等心寺で、横手の郷土玩具「中山人形」を作る「樋渡人形店」(横手市駅前町)5代目店主の樋渡徹さんと秋田公立美術大学特任教授の五十嵐潤さんを招いたトークショーも行われ、50人以上が参加した。

 樋渡さんは百目木人形について「当人形店の初代もこうして人形作りを始めたのかなと、ものづくりの純粋な楽しさを感じた。新しいことを始める面白みが詰まっている」と話す。

 澁谷さんは「お話しが玩具になれば触って飾って遊んでもらえて、子どもから大人まで分かりやすくストーリーを伝えることができる。人形を作り始めると作業も気持ち良く、日常のパソコン仕事の息抜きにもなった。今回のイベントで、にかほ市の百目木集落の方とも出会うことが出来たので、にかほの百目木人形も作ってみたい。今後の展開が楽しみ」と笑顔を見せる。

 同人形は雑貨店「ミンカ」(大仙市大曲通町)で販売する。

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