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「紅の夢」使った焼き菓子が人気 横手を「クッキングアップルの郷」に

果肉まで赤いリンゴ「紅の夢」のコンポート

果肉まで赤いリンゴ「紅の夢」のコンポート

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 「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」(横手市十文字、TEL 0182-42-5770)が昨年11月に発売した「リンゴの焼菓子」シリーズが人気を集めている。

「デリカテッセン紅玉」で開発した「紅の夢」を使用したチーズケーキ

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 同店が焼き菓子に使用した調理用リンゴは果肉まで赤い「紅の夢」。調理後も鮮やかな色が保たれることや、生食用のリンゴに比べ酸味が強く、加熱した際に甘味やコクが増し、型崩れもしにくいのが特徴。

 「生産者と加工業者が協力して調理用リンゴの産地づくりを目指せないか」と2011年から、「紅の夢」「ジェノバ」などの品種を使った商品開発に取り組んできた。昨年11月、「タルト・タタン」「チーズケーキ」(以上3,400円)などの焼き菓子数種を発売したところ口コミで人気が広がり、ネット通販などで1月までに約400ホールを売り上げる人気商品に。一部商品は既に完売した。

 調理用リンゴは生食用リンゴに比べ知名度も少なく生産量も少ない。以前から取引していたリンゴ農家の協力を得て栽培面積の拡大にも務めている。東京ビックサイト(東京都江東区)で2月10日~12日に開催中のフードビジネス商談会「外食 FOOD TABLE 2016」に農家と共に出展。同商品を中心として首都圏の業者むけにアピールし販路の拡大にも取り組む。

 同店を営む高橋基(もとい)さんは「地域の若い農家たちと田舎の小さな総菜屋が力を合わせて取り組んでいる。横手市を『クッキングアップルの郷』としてブランド化できれば」と意気込みを見せる。

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