浅舞陸上競技場（横手市平鹿町）で2月28日、雪寄せのスピードと技術を競う「スポーツ YUKIYOSE 世界大会」が開かれた。

「スポーツ YUKIYOSE 世界大会」で2連覇を果たした「岡部興行雪寄せ部」の皆さん

　「雪寄せはスポーツだ」を合言葉に同実行委員会が2014年から開く同イベントは今年で3回目。

　雪国の日常生活で作業として行う「雪寄せ」を競技として楽しもうと、横幅2.5メートル、深さ70センチメートルの深さを、15メートル先のゴールを目指して掘り進む。

　1チーム3～5人編成で、競技時間は前後半合わせ90分間。30分間の休憩を挟み、規定量を雪寄せするまでの時間または進んだ距離で順位を決める。

　職場仲間や友人同士など19チーム約90人が参加。「もっと練習して出場できれば良かった。来年も参加したい」と地元小学生が中心のチーム。一橋大学の学生チームは「雪寄せは初めて。東京から参加した甲斐があった」と話していた。

　見事優勝を果たしたのは昨年に続き「岡部興業雪寄せ部」（横手市）。50分の壁を破る49分8秒の「世界新記録」で2連覇を飾った。佐藤修キャプテンは「2連覇を狙っていた。今年は応援に回った社長からのプレッシャーが勝利の秘訣（笑）」とイベントを振り返った。