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湯沢で「リノベーション」テーマにトークイベント 地元建築物の有効活用法考える

会場の様子

会場の様子

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 湯沢酒造会館「四同舎」(湯沢市前森)で4月23日、トークイベント「リノベーションでつなぐ湯沢のまち」が開かれた。主催は湯沢青年会議所。

湯沢酒造会館「四同舎」の階段

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 当日は、白井晟一研究所(東京都中野区)の白井原太さん、リノベーションで店舗開発に取り組むデザイン会社「SeeVisions」の東海林諭宣さん、みそ・しょうゆ醸造会社「高茂」を営み同会館でカフェイベントを企画した高橋泰さんの3人を講師に招き、約70人が参加した。

 白井さんは、ノアビル(東京都港区)や松濤美術館(東京都渋谷区)、県内に残る稲住温泉、旧秋ノ宮役場や同会館など故・白井晟一さんが手掛けた建物を解説。第二次世界大戦中に疎開で湯沢を訪れたことをきっかけに、県内でも公共建築などを数多く手掛け、「昭和のモダニズム建築家」として知られるようになった白井晟一さんの足跡を紹介した。

 講師3人を交えたトークセッションでは、「酒造会館の有効活用法」について活発に意見交換が行われた。「解体が予定されている旧雄勝町役場」について参加者から質疑を受けた白井さんは、「白井晟一の建築やその活用を語る上で貴重な建造物。国内を始め海外の建築ファンからの評価も高まっている。地域の方々の協力を得ながら継続的に保存活動を進めていければ」と答えた。

 同イベントのコーディネーターを務めた山脇幹さんは「新しい価値を創造していくリノベーションの取り組みはようやく地域でも浸透し始めてきたと感じている。このような取り組みを生かし地域を活性化していきたい」と意欲を見せる。

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