保呂羽小学校跡にある「前田公民館」(横手市大森町)で3月26日、対話型の交流イベント「地域で楽しく暮らすヒントひろば」が開かれた。
地域づくりの対話型交流イベント「地域で楽しく暮らすヒントひろば」の会場
「地域づくり」をテーマに、地域住民と地元活性化のアイデアを話し合う同イベントは今回で3回目。
人口544人のうち65歳以上の高齢者率が43パーセントという保呂羽地区で暮らす若者と、秋田県立大学の学生でつくる有志団体が企画し、昨年7月から同地で開催している。同団体の平元美沙緒さんは「誰もが、地域で暮らすアイデアのプレゼンターにもコレクターにもなれる学びの場を創出したい」と話す。
この日は、同地区の長寿会やボランティアグループなどに所属する年配者を、地域で暮らす「ヒントプレゼンター」として講師に招き、話を聞いた。キッズスペースを設けた会場には1歳から89歳まで約30人が集まった。
参加者はグループに分かれて「ヒントプレゼンター」に、同地区での暮らしや歴史のほか、趣味や特技などをインタビューした。手作りの寒天や漬物を食べながら地域作りのアイデアを考え、みそ作りからはじめる「1からなべっこ遠足」や「全国ぼんでんサミットの開催」「保呂羽ブランドの直売所をつくる」などの企画が発表された。
参加者の遠藤一弥さんは「保呂羽に住んでいる地元民として、地元以外の人と地域のことを話すことができて楽しかった。対話の中からさまざまなアイデアも生まれた」と振り返る。