横手市の「増田まんが美術館」(横手市増田町増田新町)が4月1日から、リニューアル工事に伴い一時休館した。
「増田まんが美術館」の休館前に開かれていた「レキシとシキシ展」の様子
国内初のまんが専門美術館として1995年に開館し、今年で22年目を迎える同施設。有名作家の生原画の常設展示や、開館時に開かれた、同市出身の矢口高雄さんと「漫画の神様」と評された手塚治虫さんの「まんが二人展」や、2011年に石ノ森萬画館(宮城県石巻市)とのコラボ開催を予定していた「仮面ライダーメモリアル展」など、これまで65回の企画展を開いており、累計入館者数は100万人以上を数える。
同市の複合施設「増田ふれあいプラザ」内に公民館や図書館などと併設される形で運営してきたが、リニューアル後は約3300平方メートルの施設全体を「まんが美術館」とし、原画の保存や活用の拠点施設として整備する方針という。
原画の常設展示場のほか、2015年に開設した常時1万冊以上の漫画雑誌や単行本が自由に閲覧できるまんがライブラリー、関連グッズなどを取り扱うミュージアムショップも拡充し、新たにまんがカフェなども設置する予定。
同館担当者によると、現在10万点以上を保存している原画は、保存施設の整備や人員の育成などを前提にコレクションを増やしていくという。
同担当者は「休館中も増田地域の内蔵や、ほかの施設と連携しながら漫画の魅力を伝えていきたい。国内外に広くアピールしていくが、まんが美術館が地元の人にも愛され誇りになるような施設になれば」と話す。
リニューアルオープンは2019年4月を予定している。