横手市の雪まつり「かまくら」の準備が、2月15日・16日の開催を前に市内各所で進められている。
水神様を祭り、五穀豊穣を願う冬の伝統行事。昨年は規模を縮小するなどして開いたことから、本格的に観光客を迎え入れて開くのは3年ぶり。今年は、子どもらが来場者に甘酒や餅を振る舞う接待を行わずに開く。
現在、かまくらの形を作る「雪積み」作業などが、会場の市役所前(横手市中央町)と横手公園(城山町)に加え、秋田ふるさと村(赤坂)やよこてイースト(駅前町)などで進められている。計40基ほど作る高さ3メートル、直径3.5メートルのかまくらのうち12基は「穴あけ」作業も終わった。
雪まつり委員長の和泉慎太郎さんは、市内の感染者数と病床使用率が過去最高となったことなどから急きょ開催を見送った昨年に触れながら、「日本各地で開かれる祭りの参加者の喜びの表情や声をテレビなどで見るに付け、祭りの大切さを再認識している。今年こそは開催できるようにと昨春から準備を進めてきた。多くの皆さんに楽しんでもらえる祭りにできれば」と話す。
開催時間は18時~21時。