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横手・近代美術館で皇室ゆかりの美術品展 三の丸尚蔵館の収蔵の55点を展示

秋田県立近代美術館(横手市)で始まった「皇室の名宝と秋田~三の丸尚蔵館 収蔵品展」会場の様子

秋田県立近代美術館(横手市)で始まった「皇室の名宝と秋田~三の丸尚蔵館 収蔵品展」会場の様子

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 三の丸尚蔵館(東京都千代田区)所蔵の美術品の特別展「皇室の名宝と秋田~三の丸尚蔵館 収蔵品展」が7月8日、秋田県立近代美術館(横手市赤坂)で始まった。横手経済新聞などが後援。

7月7日に行われた開会式の様子

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 近世まで京都御所に伝えられた作品のほか、近代以降に御下命や買い上げ、献上などの経緯で皇室にもたらされた美術工芸品など約9000点を所蔵・調査研究する「三の丸尚蔵館」。

 同展は「皇室ゆかりの江戸美術」「近代絵画の名品」「平福百穂と金鈴社」「秋田ゆかりの美術工芸品」「近代日本工芸の精華」の5つの章で構成し、秋田出身の日本画家・平福穂庵(すいあん)や平福百穂(ひゃくすい)、寺崎廣業などの秋田にゆかりある日本画や、帯状の銀線を立てて、色の境目を区切る有線七宝の技術で作られた菓子入れ「ボンボニエール」など、55点を展示する。明治天皇が、東北巡幸で秋田を訪れた際に大蔵省印刷局が撮影した写真パネルなども展示する。

 7日に開かれた開会式で同美術館を訪れた宮内庁長官官房参事官の朝賀浩さんは、「三の丸尚蔵館にある名宝の中でも、秋田県にまつわるものを集めて展示する。皇室と秋田県のつながりを感じてほしい」と来館を呼びかける。

 営業時間は9時30分~17時。入館料は1,200円(高校・大学生は1,000円)。中学生以下無料。9月3日まで(8月3日・4日は展示替のため休場)。

 宮内庁三の丸尚蔵館の主任研究官と研究員による記念講演会が7月8日と8月5日、同美術館で開かれる。開催時間は両日共13時30分~。定員は50人。問い合わせは、同美術館学芸班(TEL 0182-33-8855)まで。

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