横手市金沢地区の小正月行事「金澤八幡宮奉納梵天(ぼんでん)」に2月18日、20歳代の若者で作るグループ「金沢有志梵天会」が初参加した。
「金澤八幡宮奉納梵天(ぼんでん)」に初参加した日本大学工学部の学生
「五穀豊穣」「家内安全」を祈願し、4メートルほどのさおの先端に装飾を施した竹カゴを付けた「梵天」を、先を争い奉納する同行事。今年は小若梵天4本と本梵天9本を奉納した。
金沢有志梵天会は、廃校となった金沢中学校の部品譲渡会で、体育館の裏に置かれていた梵天のさおを見付けた同校の卒業生が中心となり結成。1月から週末などに試行錯誤を繰り返しながら梵天を作成し、祭り当日は15人ほどが集まり金澤八幡宮に梵天を初奉納した。
同会の樋場(とよば)彰浩さんは「梵天のさおを発見したとき、子どもの頃の楽しい思い出もよみがえった。今の自分たちが梵天を奉納したらもっと楽しいのではと参加したが、たくさんの人を巻き込み、結果として地域の人にも喜んでもらえた。今後も梵天が地元に若者が集まるきっかけになるように、子どもや若い人に伝えていければ」と話す。
当日、日本大学工学部の秋田県人会に所属する学生5人と職員も、石心会(せきしんかい)・化石(ばけいし)町内会青年会の梵天に初参加。「激しい祭りと聞いていたが周りの熱気に圧倒された。来年もぜひ参加できれば」と話す。