横手の酒蔵「阿櫻酒蔵」(横手市大沢)で2月18日、酒蔵を一般公開するイベント「酒蔵開放」が開かれ、日本酒ファンが搾りたての新酒や限定酒を堪能した。
この日、酒蔵を訪れた左党は午前と午後の部を合わせ200人以上。「新酒ができたことを近隣の方に知らせ楽しんでいただく」という古来の方式にのっとり、日本酒は全て飲み放題。酒蔵が提供した漬物やかす汁のほか、手製の肴(さかな)を持ち込んで振る舞い酒を満喫するベテラン参加者の姿も見られた。
同酒蔵代表の田中文悟さんは「昨年12月に糸魚川市駅北大火で消失した酒蔵『加賀の井』に、売り上げの一部を寄付するなどの支援も行っている。阿櫻の酒をたくさん飲んで協力していただければ」と呼び掛ける。
秋田市から訪れた参加者は「酒蔵開放を通して出会いや交流もあり、秋田の冬ならではの楽しみの一つ」と笑顔を見せていた。