横手のレストラン「欧風創作料理バル・パサポルテ」(横手市婦気大堤田久保下)で1月9日~11日、アーティストと地元高校生による壁画作りイベント「MONSTER BOOK(モンスターブック)」が開かれた。
「駄菓子店や個人商店などが閉店し、子どもたちにとって地元ならではの思い出になるような場所が少なくなっている。子どもたちが自ら店内壁画を描くことで、この場所に愛着を持ってもらえるのでは」と、同店を経営する古屋宰さんが店内の改装に合わせて企画した。
同イベントでは秋田市在住のアーティストGOMAさんや横手市・湯沢市の高校に呼び掛け、「地元愛」をテーマに壁画4作品を営業中の店内で製作。壁画のサイズは大きなもので約20平方メートル。2階へ通じる階段や個室の壁一面がキャンバスとなる。
イベント初日、湯沢翔北高校の生徒やレストランへ食事に訪れた子どもたちなど40人が壁画作りに参加。アクリル絵の具や油性マーカー、色鉛筆などのさまざまな画材を使い、学生や子どもたちが自由に絵を描き、GOMAさんが一つの作品に仕上げていく。GOMAさんは「自由な発想のある学生や子どもたちとのコラボレートは面白い。どのような作品が出来上がるか期待してほしい」と自らも筆を走らせた。
母親と2人で夕食に訪れた小学1年生の佐藤亜虹(あこ)さんも壁画作りに参加。佐藤さんは「絵を描くのが好きなので楽しかった。完成した壁画をまた見に来たい」と話していた。