「かねさく果樹園」(横手市平鹿町醍醐)で4月27日から行方が分からなくなっていた子羊の「メメとモモ」が4月29日、無事保護された。
行方が分からなくなっていたのは同園で4月25日から飼い始めた生後3カ月と2カ月の雌雄の羊。同園の畑に首輪を付けつないでいたが、27日の15時20分頃に引きちぎって逃走していた。
29日15時ごろ、同園前の農道「アップルロード」の山側から降りてくる白いものを見かけた近隣の住人が「すぐ見に行ったほうがいい」と同園に連絡。同園の斉藤妙子さんが農作業を中断して駆け付けたところ、農道から50メートルほど入った場所で2匹を発見した。
斉藤さんによると、連日農作業後に「ケガをして動けなくなっているのでは」と、近隣の谷底や用水路などを中心に家族で手分けして捜索していたという。チラシを作ったり、SNSやラジオを通じて情報提供を呼び掛けたりもしていたが、有力な情報は得られていなかった。
斉藤さんは「家族で羊を飼うことをとても楽しみにしていたので、メメとモモが無事に帰ってきて本当によかった。今は丈夫な首輪に取り換え手作りの柵も作った。リンゴの花も咲き始めるのでかわいいメメとモモを見に来てもらえれば」と話す。