横手の「道の駅さんない」(横手市山内土渕)で5月21日、「そば打ちアマチュア選手権大会」が開かれた。
「第12回そば打ちアマチュア選手権大会」、初参加で初優勝した石橋ウィライさんファミリー
そば打ち愛好家の技術の向上と交流を目的に、例年同施設で開かれる「山菜まつり」に合わせて開く同大会は今年で12回目。「水回し」や「延ばし」などの技術の正確さや、「身だしなみ」「片付け」といった仕事の丁寧さなど6項目が審査の対象で、今年は秋田・岩手・宮城の3県から10人が参加した。
会場は、真剣にそばを打つ参加者の姿を取り囲み質問しながら観戦する来場者や、「がんばって」などと応援する家族や友人の姿でにぎわいを見せた。
審査の結果、秋田市から初参加した女性の石橋ウィライさんが60点満点中59点を獲得して優勝した。前年優勝の中村章さんは58点で2位。3位は宮城から初参加の吉野隆さんが輝いた。
4月に北海道から秋田市に越してきたばかりという石橋さんは、帯広で5年ほど前からそば打ちを始め、一般社団法人全麺協が認定する「素人そば打ち段位」3段の腕前という。「そば打ちを通して秋田の人と知り合うことができてうれしい。十割そばを打つのは初めてで、そば粉が違えば打ち方も変わり、そばは改めて深いなとおもった」と石橋さん。
審査委員長を務めた石沢国博さんは「今年は参加者も増え、全体的にそば打ちの技術レベルも上がった。来年の大会が今から楽しみ」と話す。