湯沢市川連漆器伝統工芸館(湯沢市川連町)で8月6日~8日、「秋田県こけし展」が開かれた。主催は秋田県漆器工業協同組合。
秋田県内の漆器の一大産地「川連」で県内の「こけし」を展示即売する同イベントは今年で4回目。伝統こけし11系統の一つ「木地山こけし」を中心に12工人の作品、800点以上が出展された。
会場には、愛らしい「こけし」を求めるため多くの愛好者が訪れ、在廊したこけし工人との会話を楽しみながらこけしを吟味していた。イベント初日は、同市で開かれていた「七夕絵どうろうまつり」に訪れた観光客も同会場を訪れ、賑(にぎ)わった。
こけし工人の高橋雄司さんは「今は第3次こけしブームと言われているが、80歳を越えた自分も若い人たちと同じ目線で楽しめている。先代から教えられた『1000本のこけしも1本なり』という言葉を信念にこれからも製作を続けていきたい」と話す。