文化庁事業のアートプロジェクト「AKIBI plus(アキビプラス)2017」が現在、市民講座「エリアブリュワー『地域醸造家』の育成」の受講者を募集している。
地域や市民とアート、アーティストの「つなぎ手」となる人材の育成を目的に、2015年から秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)の教員などと地域が連携して行う同プロジェクト。今年は「辺境芸術編集会議」をテーマに、横手のほか秋田、五城目、男鹿で展開する。
横手では「発酵」に着想を得て、地域のさまざまな資源、因子などを発見し、掛け合わせて新たなものへと変容させていく人材を「エリアブリュワー(地域醸造家)」とし、新しい地域づくりの考え方を提唱することを目的に開く。
同講座はゲストハウス「CAMOSIBA」(横手市十文字町)などを会場に、9月23日のシンポジウム「地域醸造家とは何か」を皮切りとし、10月8日にワークショップとフィールドワーク、10月29日にワークショップ、11月12日に現地制作、11月19日からの展示まで全5回を予定している。
企画・運営を担当し、同大学を今春卒業後、働きながらアート活動を続ける永沢碧衣(あおい)さんは「地元の横手でAKIBI plusが開かれるのも、自分が運営に関わるのも今回が初めて。プレッシャーは感じているが、アートや地域に興味を持つ人が集い話し合える場所をつくり、個性が重なり合って生まれる多様性や偶発性を楽しみたい。この講座を通して何が形作られるのか一緒に体験していただければ」と参加を呼び掛ける。
定員は20人。受講条件は18歳以上で、全ての講座を受講する見通しのある人。申し込みは秋田公立美術大学AKIBI plus事務局(TEL 018-888-8478)まで。