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横手で「風雲!男泣き家電城」展 昭和の録画・録音機やラジカセなど80点

「男泣き家電城」展示の様子

「男泣き家電城」展示の様子

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 横手公園展望台(横手市城山町)で7月21日から、秋田県立博物館の出張展「風雲!男泣き家電城」が開かれている。

男泣き家電城のパネル「カセットレコーダー進化論」

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 秋田県立博物館で2014年に開かれた「男泣き家電ランド」を再構成した同展。今回、横手城天守展望台での展示となったことから、タイトルを「風雲!男泣き家電城」にあらためて開く。

 同展を企画した秋田県立博物館学芸員の畑中康博さんさんによると、「男泣き家電」は、現在は新品として販売されていない家電製品のことで、「購入者は有益と判断するが第三者にとって必ずしも価値を認めるものではないもの」「購入希望者でもためらいの念が起こるような比較的高価なもの」「購入直後は取りつかれたように愛するが、技術の進歩によりすぐに旧式となってしまったもの」など、6項目の定義から複数の条件を満たす物を指すという。

 会場では、「これぞ男泣き家電だ」「俺たちのスチールカメラ」「録音に燃えた青春」「ゲーム狂の時代の到来」の4部門に分け、家庭用録画・録音機や大型ラジカセ、家庭用ゲーム機、専門誌、ポスターなど、同館収蔵品と県内愛好家の私物、合わせて80点以上を展示する。

 畑中さんは「月収の数倍もする価格で30分しか使えないビデオカメラや、パネルの駆動に単3形乾電池3本、本体に単1形乾電池10本が必要な超大型ラジカセなど、当時最高の技術を集結したものの、どこかにアンバランスさを見せるのが男泣き家電の魅力の一つ。タイトルの『風雲』はそんな家電に燃える男たちを『ふーん』と冷めた目で見ている女性が多いことから採用した」と話す。

 「大量消費の進んだ昭和の家庭では『欲しがる父』と『思いとどまらせようとする母』『ねだる子ども』が激しい戦いを繰り広げていたことも多かった。戦いに敗れがちな父たちに、この展示を見ていただき『昭和の主人公は自分たちだった。あの時はこうだったな。ああだったな』と振り返り、今を生きる力にしていただければ」とも。

 開館時間は9時~16時30分。入場料100円。中学生以下無料。8月28日まで。

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