横手市のホップ畑や農場などで8月11日、ビールの香りや苦味のもとになるホップを活用した観光ツアー「美eer ツーリズム」が開かれた。
横手産ホップを活用した地域活性化や農家の担い手確保を目的に、横手市が初めて実施した同ツアー。首都圏からのツアー参加者9人と県内から約30人が参加した。
当日、農家の小野みどりさんのホップ畑(同市大雄町)でホップの育成方法や「ホップには女性ホルモンに似た作用があり美容効果がある」などの説明を受け、収穫直前のホップ畑の雰囲気を農家と一緒にビールで乾杯し味わった。
市民との浴衣交流会も開かれ、横手産のホップを100パーセント使ったプレミアムビールや、横手市実験農場で収穫体験した枝豆やトマト、きゅうり、にんじんなど秋田の食材を楽しみながら交流を深めた。横手市から参加した男性からは当日の様子とホップへの思いを込めた「ホップの歌」も披露された。
埼玉から参加した女性は「秋田は高齢化が進んでいたり若者が減っていたりと大変そうなイメージだったが、実際に来てみると明るく活気があって楽しそうだった。お嫁に来てもいいかな」と笑顔を見せた。
小野さんは「畑に人を招くことも初めてで、畑でビールを飲むなどとても新鮮な体験だった。後継者の育成など今後もホップを通じて出来ることに協力していきたい」と話す。