農家民宿「茅ぶき山荘 格山」(羽後町)で9月24日、大地震が発生し多大な被害が出ているメキシコから同町を訪れていた舞踏家に義援金が手渡された。
秋田出身の舞踏家・土方巽の舞踏譜を学ぶ「舞踏ワークショップ」が行われていた飯沢地区と鎌鼬美術館のある田代地区の子どもたちが中心となり、前日から開かれていた「鎌鼬の里芸術祭」会場で募金活動を行ったもの。牛乳パックに折り紙やクレヨンなどで装飾した募金箱を持ち、来場者に「メキシコへの募金をお願いします」と声を掛けると2日間で4万7円が集まった。
メキシコ人舞踏家のテレサさんとアウラさんは「合宿中に地震が発生したくさんの人が犠牲になったと知り、メキシコを離れていることがとても辛かった。だけど私たちがここに来ることができたのはとても幸せなこと。未来への希望の種を受け取った。皆さんの親切な気持ちを持ち帰りたい」と話し涙を見せた。
この日、羽後を離れるテレサさんとアウラさんから子どもたちへ、メキシコの髪飾りとお菓子が手渡された。