アートプロジェクト「AKIBI plus(アキビプラス)2017」の市民講座「エリアブリュワー『地域醸造家』の育成」が10月29日、ゲストハウス「Hostel & Bar CAMOSIBA(カモシバ)」(横手市十文字町曙町)で開かれる。
エリアブリュワー「地域醸造家」について資料とともに発表する参加者
アートと地域を結ぶ「アートマネジメント」に携わる人材の育成を目的に、9月から5回シリーズで開く同講座。3回目となる今回のテーマは、「地域因子の潜在力を見いだし、かけ合わせ、変容させる」。
企画・運営を担当する永沢碧衣(あおい)さんによると、これまでの講座で地域醸造家とは「変化と成長に向き合い、うまくいくための知恵やノウハウを持って触媒として動ける人」と定義しているという。前回は参加者が十文字町内を街歩きし「地域因子」を集め「使用頻度やニーズ」と「量」の2つを軸に分析。「サクランボ」「十文字和紙」「地下水」といった分かりやすいものから、「ナスとキュウリのまじない」「消火栓の高さ」「屋上からストーンサークル」といった難解なものまで100件近い「地域因子」が集まった。
今回は、これまでに集まった地域因子となるキーワードを選別しかけ合わせ、架空のストーリーを組み立てるワークショップを行い、ビジュアル化する作業計画の立案をグループごとに行う予定。
永沢さんは「地域因子を個人の感覚で組み合わせ、グループで熟成しストーリー化したものを形にしていく中で、現実に近づいてくのかそれとも全く新しいものに変容していくのかとても楽しみ。ワークショップの様子は見学できるので、どんなものが生まれてくるのか気軽にのぞいていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。