湯沢市のみそしょうゆ醸造店「石孫本店」(湯沢市岩崎)が12月10日、パリのチョコレート専門店とコラボした新商品「発酵チョコレート」の販売を始めた。
今年2月にパリ市マレ地区にオープンしたチョコレート専門店「Les Trois Chocolats(レ・トロワ・ショコラ)」の佐野恵美子さんが、同醸造店のみそやしょうゆを使い製造した同商品。7月から開発を進め、10月にパリで開かれた秋田県の物産展「COOL AKITA」での試食会などを重ね完成した7種から4種に絞り込み商品化した。
米こうじを多く含んだ甘口のみそを使った「吟醸」、3年間長期熟成したみそを使った「黒味噌(みそ)」、もみの状態で自然発芽させた玄米みそを使った「籾(もみ)発芽玄米」、再仕込みしょうゆを使った「芳寿(ほうじゅ)」の4粒入り。
同醸造店のみそ・しょうゆは製造工程の多くを手作業で行い、杉だるなどを使った伝統的な製法が評価され、2007年ごろからパリの高級日本食材店でも取り扱われている。
同醸造店を営む石川裕子さんは「『素材の特長がそのまま感じられる』とお客さまの反応もよく、今回用意した200個は残りわずか。チョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ』で受賞経験もある佐野さんとのコラボを楽しんでいただければ」と話す。
価格は1,600円。同醸造店とウェブショップで販売する。バレンタイン向けに1月末の再入荷も予定している。