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横手市在住の永沢碧衣さん個展「生の痕跡」 絵画10点を展示

横手在住の絵画作家・永沢碧衣さん

横手在住の絵画作家・永沢碧衣さん

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 秋田ふるさと村(横手市赤坂字富ケ沢)の工芸館で12月23日から、横手在住の絵画作家・永沢碧衣さんの個展「生の痕跡」が開かれている。

「無垢の侵奪」

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 横手市山内出身で今年4月に秋田公立美術大学(秋田市)を卒業した永沢さんの作品10点を展示する同展。永沢さんが横手で本格的な個展を開くのは今回が初めて。

 大学在学中に描いた4点の連作「祖父母の記憶M、S、T、N」や、芸術祭「かみこあにプロジェクト」(北秋田郡上小阿仁村)で展示した縦300センチ、横182センチの大作「無垢(むく)の侵奪」などのほか、新作3点も展示する。

 永沢さんは個展タイトルの「生の痕跡」について、「自然に分け入って見つけた生命の証しや存在の証拠と感情を見つめ直し、人や生き物の本能が自分のいた所『故郷』の景色を作り出しているのではと感じた」と解説する。

 現在は同市内の一般企業で働きながら、文化庁事業のアートプロジェクト「AKIBI plus(アキビプラス)2017」で地域アドバイザーとして企画運営に携わるなど、「文化的なものに触れられ、アートを介して地元を表現したり考えたりできるような場を作っていきたい」と積極的に活動を続ける永沢さん。

 大学在学中の2016年から2年連続で「かみこあにプロジェクト」に招聘(しょうへい)作家として参加し、卒業研究作品展で学長賞を受賞した絵画「淵源(えんげん)回帰」が秋田空港や秋田県立美術館で展示されるなど、注目を集める。

 永沢さんは「自分が幼い頃からいろいろなものに触れてきた場所で、自分の作品を展示し表現することができてとても光栄。たくさんの地元の人に見てもらい自分の中の故郷を感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は9時30分~17時。2018年2月9日まで(1月9日~18日は休館)。入場無料。

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