台湾の大学生10人が7月30日~8月29日、横手市内の企業や事業所などで職場体験を行う。
横手市とIT企業「デジタル・ウント・メア」(横手市安田)、台湾台北市の大同大学の3者が2015年6月1日に「国際的産学官連携覚書」を締結し、2016年度から取り組む事業。2016年度は2人、2017年度は4人の学生が参加して行われた。
今年は、同大学の事前審査会に参加した21人のうち、書類審査と面接を経て選ばれた10人が来日した。
初日の7月30日、増田地域で内蔵を見学する文化体験や観光施設「かまくら館」(横手市中央町)の見学をしたほか、横手市や横手商工会議所を表敬した。8月1日から約1カ月、市内ホテルや飲食店の接客業務、保育園・介護施設などでの作業補助、IT企業でのプログラミングなどさまざまな職業体験に取り組む。協力企業や事業所は以下の10カ所。
入浴・宿泊施設「ゆうゆうプラザ」(駅前町)、ゲストハウス「Hostel&Bar CAMOSHIBA」(十文字町曙町)、印刷会社「アイ・クリエイト」(神明町)、「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」(十文字町梨木)、福祉施設「清川の里」(清川町)、社会福祉法人「相和会」(赤坂)、横手市観光協会(中央町)、IT企業「デジタル・ウント・メア」(安田)、「横手市役所観光おもてなし課」(駅前町)、「欧風創作料理バル・パサポルテ」(婦気大堤)。
同大学応用外国語学科3年の李明潔さんは「将来の夢は日本で働くこと。横手では方言の勉強もしたい。自分のできることを一生懸命に頑張りたい。日本の文化体験や祭りにも参加できれば」と話す。
昨年も学生を受け入れた「ゆうゆうプラザ」を運営する横手開発興業(駅前町)の担当者は「学生への指導を通して、従業員が積極的に働くようになったほか、海外への興味も高まるなど職場の刺激になった。今年も楽しみにしている」と期待を寄せる。