「雪国よこて排雪作業軽減対策コンソーシアム」(横手市朝倉町)が取り組む日本版GPS準天頂衛星システム「みちびき」を利用した実証実験が1月30日、始まった。
衛星システムの高精度位置情報を利用し、道路上の雪の堆積状況を把握することで横手市全域の排雪コントロールを最適化することなどを目的に取り組む。
市内住宅地で専用受信機を使い、衛星システムの位置情報を受信しながらまちなかを歩き、5メートルごとに132枚の写真を撮影。写真と高精度位置情報を組み合わせることで雪の量増減を把握する。
2月4日には、排雪車両に衛星システムの受信機とカメラを取り付けた実証実験も行った。車両の操作手順と位置情報を組み合わせるなど操作技術をデータ化することで、今後の車両の自動運転化に役立てる。
同コンソーシアム代表の岩根えりこさんは「除排雪の厳しい作業スケジュールや活動を、衛星システムの活用で、少しでも軽減できるようになれば」と意気込みを見せる。
実験結果は3月に報告書をまとめる。