横手市在住で野菜農家の菊地優さんが現在、AI(人工知能)システムを活用した農業に取り組んでいる。
それまで害虫駆除を行う企業に勤めていた菊地さんが就農するに当たり、「農業を始めても休日は欲しい」と、県内では珍しいAIを使った潅水施肥(かんすいせひ)システムを導入。6月14日にはトマトの生産に活用を始めた。
センサーを土に埋め込み、土の水分量などを常時データ化するシステム。センサー情報を基に作物の生育状況などに適した液肥供給量をAIが判断して供給する。
菊地さんは「潅水作業を3分の1削減できている。空いた時間を休日に当てられるほか、苗の状態や葉の養分の分析などの管理に時間を使うことができ、品質の良い野菜を生産できるのでは」と期待を寄せる。