羽後町の伝統行事「西馬音内盆踊り」連絡協議会が5月12日に開かれ、今夏の開催中止を決めた。
1981(昭和56)年、盆踊りでは初めて国指定重要無形民俗文化財に登録され、岐阜の「郡上踊り」、徳島の「阿波踊り」に並ぶ「日本三大盆踊り」にも数えられる同行事。
700年ほど前から続くとされ、1958(昭和33)年からは毎年8月16日に開かれるが、新型コロナウイルスの影響から中止を決めた。1945(昭和20)年の終戦以来、中止は初めて。同実行委員や保存会、観光団体などが参加して開かれた会議では、同行事の開催について話合われ、惜しむ声も聞かれたが、「この状況で観光客を集めるのは難しいだろう」という意見から、中止を決めた。
主催事務局の羽後町役場(羽後町西馬音内)企画商工課の担当者は「残念ではあるが、やむを得ない。来年に向けて準備を進めていきたい」と話す。