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湯沢の醸造元「ヤマモ」、築150年の醸造所改修進む

改修が進む「ヤマモ味噌醤油醸造元」工場内部

改修が進む「ヤマモ味噌醤油醸造元」工場内部

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 「ヤマモ」銘柄で知られるみそやしょうゆの醸造元「高茂」(湯沢市)で現在、150年続く醸造所の工場兼住宅部分の改修工事が進んでいる。

改修が進む「ヤマモ味噌醤油醸造元」の設計図面

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 みそやしょうゆらしからぬモダンなデザインのパッケージで2013年にグッドデザイン賞を受賞し、海外向け販売にも力を入れるなど同業界では珍しいマーケティングで注目を集める同社。7代目「高橋茂助」の高橋泰さんが推し進めてきたコンセプトを盛り込んだ改修を行う。

 自社商品のほか、ライフスタイル提案型の商品も取り扱う販売専用スペースやカフェも併設。「地域や見学者に開かれた場所づくり」を目指す。敷地内から豊富に湧き出る地下水を利用した融雪設備も敷設し、4代目が造園した約300坪の日本庭園も整備し公開を予定する。

 かつて建築家を目指していたという高橋さんは「工事を進めるうちに建築基礎や建材の状態からどのように手を加えられて来たのか経緯も分かってきた。76歳になる現場の棟梁(とうりょう)との会話で『150年前に建てられた蔵を将来に残すのは今しかない』との思いに至った」と改修の経緯を明かす。

 「外装も含めると完成は未定だが、時代を経ても残すべきものに私の感覚も加え、この先150年使い続けることができる建物にしていければ」と話す。

 カフェスペースなど一部は今夏のオープンを目指す。

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