横手市の小正月行事「金澤八幡宮奉納梵天(ぼんでん)」が2月18日、金澤八幡宮(横手市金沢)で開かれた。
約3.5メートルの竿の先端に装飾を施した梵天を神社に奉納し、五穀豊穣や家内安全を祈願する伝統行事。毎年、町内や地元企業など約10団体、150人以上が参加するが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響から、地元有志でつくる「後三年秋の陣実行委員会」の1団体のみが参加して開かれた。
同神社で秋に開かれる行事「後三年合戦」の協賛イベントを主催する同団体は、岩手県平泉町の世界遺産「中尊寺」の金色堂をイメージした梵天を制作。メンバー7人で無事、奉納を終えた。
同団体の高橋宏希さんは「コロナ禍のため参加者が少なくとも、長く受け継がれてきた行事を守りたいという思いで参加した。しっかり地域の安全を祈願した」と話す。