横手市十文字町の二ツ橋集落で7月4日、伝統行事「虫追いまつり」が行われた。
同集落の黒澤英一さんが「子どものころ体験した虫追いの思い出を子どもたちにも伝えたい」と、40年ほど前から旧暦6月1日に合わせて開く同行事。
今年は、幼児から中学生までの子ども12人と保護者など合わせて30人ほどが参加し、稲わらで作ったたいまつを抱え集落に隣接する水田のあぜ道を練り歩いた。
行事に参加した小学生の大沼拓朗君は「火の着いたたいまつは少し怖かったが楽しかった」と得意気な顔を見せた。
黒澤さんは「『飛んで火に入る夏の虫』との格言通り、稲の害虫を退治し豊作を祈願する行事は、かつて農村ではどこでも見られた。今は集落の子どもたちも少なくなったが、来年もまた参加してもらえれば」と話す。