真人公園(横手市増田町)で8月16日、「全日本元祖たらいこぎ選手権大会・増田のたらいこぎ」の第30回記念大会が開かれた。茨城や千葉など県外からの参加者も合わせ約170人が出場した。
「全日本元祖たらいこぎ選手権大会」団体部門で優勝した中学生チーム「ハイブリッジ・パワーライフ」
1915(大正4)年に同公園で開かれた「青年大運動会」でも行われた歴史を持つ同競技。池に浮かべた口径90センチ、深さ40センチの「たらい」に乗り、42.195メートルのコースを手でこいで競う。
「男子の部」は秋田市の館岡広樹さんが1分21秒30で4連覇、「女子の部」は山形県の佐藤真実さんが2分2秒47で2連覇を果たした。「子どもの部」は美郷町の田口創太くんが2分41秒85で初優勝した。
3つのたらいを連結して競う「団体部門」は、増田中学3年の高橋力生(りき)さん・高田宙(ひろむ)さん・後藤響さんの3人が、史上最年少で団体部門を制した。記録は1分32秒28だった。
「同競技の歴史を調べる活動をしている」と、団体部門で優勝した高橋さん。「体格のバランスを考えながら左右の力を合わせる工夫をして競技に挑んだ。来年もこのメンバーで優勝できれば」とうれしそうに話した。