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湯沢で「25年後の未来」テーマにトークイベント 湯沢青年会議所

トークイベント「25年後の湯沢の未来を描こう!」湯沢青年会議所住谷達理事長

トークイベント「25年後の湯沢の未来を描こう!」湯沢青年会議所住谷達理事長

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 湯沢青年会議所主催のトークイベント「25年後の湯沢の未来を描こう!」が10月28日、湯沢酒造会館「四同舎」(湯沢市)で開かれ、同会議所所属の若手事業者など約40人が参加した。

湯沢で開かれたトークイベント「25年後の湯沢の未来を描こう!」会場

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 「産学官の連携でまちづくりの重要性を考える会に」と同会議所まちづくり委員会が企画。秋田公立美術大学で景観デザインが専門の小杉栄次郎准教授、藤井延之同市の副市長、湯沢商工会議所の和賀幸雄会頭を講師に招いた。

 地酒などを楽しみながら、各講師はそれぞれの立場から同市の現状や課題、まちづくりや地域経済の理想などについて意見を交わした。

 小杉さんは建築家の立場から「まちなかに人の居場所が少ない」と、これまでのまちづくりの課題を指摘。「イベントなどを充実させても、人がとどまる空間が無ければ商売にもつながらないのでは。ハードとソフトを合致させることが大切」と持論を展開した。

 和賀さんは「地域の製造業や伝統産業などが企業アピールを充実させながら、雇用の受け皿として人材の呼び戻しを進めることが地域貢献になり、マーケットを広げながら付加価値を作るビジネスを見つめ直す必要がある」とし、「私たちは25年後の未来に大きな責任を持っている」と話す。

 藤井さんは、湯沢市として選択と集中が迫られている現状を紹介。「コンパクトシティー構想」などを例に挙げ、ICTを活用しながら行政のコストダウンや持続的なまちづくり、女性や若者の意見を吸い上げる仕組みづくりが必要とした。

 12月に解体予定の白井晟一が設計した旧雄勝庁舎(同市)に話題が及ぶと、小杉さんは湯沢の将来に同施設の存続が果たす役割を力説。和賀さんも「階段やドアなどオリジナルを残しながら、CLT(クロス・ラミネーティッド・ティンバー、直交集成板)を使い復元させることもできるのでは」と提案した。

 同会議所の住谷達理事長は「25年後は社会も地域も大きく変わる。人のつながりを大切にしながら、歴史を大切にして、25年後に今日の話が生きるよう周囲に伝えていくことができれば」とイベントを振り返る。

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