横手市交流センター「Y2((わいわい)ぷらざ」(横手市駅前町)で11月25日~28日、「横手市児童生徒美術展」が開かれた。
美術教師などでつくる横手市造形教育研究会が例年この時期に開き42回目。同市内25の小中学校の児童・生徒が授業で制作した絵画や工作などの造形物530点を展示した。
小学生の自由な色使いで描かれた抽象的な絵や工作物、中学生の緻密なデッサンやイラストレーションなどのほか、「びょうぶ絵」「和菓子」などテーマを決めた造形物などさまざまな作品が並んだ会場では、自分の作品の前で記念撮影する子どもや、展示作品を鑑賞する家族連れの姿なども見られた。
小学3年生の孫の作品を見に来たという来場者は「なぜ選ばれたのか分からないが、来年もまた見に来ることができるよう期待している」と笑顔を見せた。
同事務局の高橋輝樹さんは「さまざまな素材を使って感性を形にしたり、どうしたら効果的に相手へ伝わるのか考えながら表現したりするなど、目標を持ちながら授業に取り組んでいる。美術はこれからのまちづくりや、建築、商品パッケージのデザインなどにもつながる分野なので、子どもたちの感性を大切に育んでいければ」と話す。
作品のうち55点は来年1月6日~10日、秋田県立美術館(秋田市)で開かれる「秋田県児童生徒美術展覧会」でも展示予定。