「理想のまちづくり」がテーマのセミナーが11月23日、「横手市Y2ぷらざ」（横手市駅前町）で開かれ、市内外から集まった約80人が講師の話に熱心に耳を傾けた。

NPO法人「Yokotter」理事長の細谷拓真さんの講演の様子

　「理想のまちづくりを通して、自らが心豊かな市民に成長する運動」をテーマに年に1回、NPO法人「明るい社会づくり運動秋田県南ブロック協議会」（条里）が開く同セミナー。今年は、NPO法人「Yokotter」（前郷一番町）理事長で内科医の細谷拓真さんを講師に招いた。

　細谷さんは「県南の現状と未来 人口の推移から見える課題」を演題に、国内や県内の人口推移や出生率に関するデータなどを挙げながら、横手の現状について分析。友人の体験談も交え、「他人の目を気にすることなく、おしゃれして歩ける街になれば、横手に住みたいと思う若者も増えるのでは」などと持論を展開した。

　細谷さんがNPOで取り組んできたご当地グルメの開発やシェアスペースの運営、クラウドファンディングの成果なども紹介。新たな情報発信についての考え方も披露するなどして、参加者の関心を引いた。

　当日参加した横手市在住の60代女性は「若い皆さんが地元のことを考えて活動しているのを聞いて感動した。世代を超えて連携することができれば」と振り返った。