横手市と劇団わらび座(仙北市田沢湖)が8月12日、演劇や民俗芸能を通じた地域振興や観光振興などを目的に「フレンドリータウンに関する協定」を結んだ。
コロナ禍で経営が悪化し、現在、民事再生法の下で再建を進める同劇団と協定を結ぶのは、大仙市、美郷町、東成瀬村などに次いで県内では7番目。
県内の伝統行事などを題材にした作品を上演する同劇団で、横手市の伝統行事のかまくらがテーマの作品「赤いほっぺ」で主演を務めた沖縄県出身の川井田南さんが、同市の地域・観光PRなどに取り組むPRサポーターを務める。
他県出身者としては初めて同市のPRサポーターに就任する川井田さんは「舞台をきっかけに横手市とは縁があり、故郷のように感じていた。人や食べ物など、当市の良いところの発信に尽力できれば」と意気込みをみせる。
高橋大横手市長は「秋田県の宝である同劇団の存続に向けて当市も協力したい。一緒に地域を盛り上げていければ」と話す。