アウトドアがテーマのイベントが11月26日、横手市十文字町の商業施設で開かれ、アウトドアファンら約200人が来場した。
横手市観光推進機構(駅前町)が、里山や農地の保全や活用を目的に、アウトドア用品などを扱うスーパーモールラッキー(十文字町)を会場に初めて企画した。
イベント当日、登山ガイドらの団体「秋田りんご三山友の会」が、市内で里山を見下ろせる金峰山・男亀森・真人山の様子などを映像やパネルで紹介したり、店内の飲食店が地元で採れたキノコを使うピザを販売したりしたほか、キャンプ向け料理の体験コーナーを同施設屋外に設け、秋田県キャンプ協会(湯沢市)のメンバー3人がバーナーやガスコンロなどキャンプ用器具を使って調理したキッシュやピカタなどの料理を振舞った。
体験に参加した小学3年の児童は「家で食べるよりもおいしい。山登りして家族で料理したい」と笑顔を見せた。
秋田県農山村振興課が農地を活用した地域活性化に取り組む団体を助成する「地域づくり支援事業」の一環としてイベントを企画した同推進機構職員の田谷慶さんは「リンゴ畑が広がる市内の里山の景色が素晴らしい反面、自然環境や農業に関する課題も耳にする。環境保全の必要性など当地が抱える課題を考えるきっかけになったのでは」とイベントを振り返る。