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横手・増田まんが美術館で夜間見学会 館内カフェで創作郷土料理も

横手市増田まんが美術館で提供された「釣りキチ三平」をイメージした料理と料理人の中東篤志さん

横手市増田まんが美術館で提供された「釣りキチ三平」をイメージした料理と料理人の中東篤志さん

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 横手市出身の漫画家・矢口高雄さんの作品「釣りキチ三平」がテーマの夜間イベントが2月12日・13日、横手市増田まんが美術館(横手市増田町増田)などを会場に開かれた。

ナイトミュージアムツアーで提供した料理

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 文化庁の文化観光推進事業を活用し、横手市と横手市観光推進機構(駅前町)が「ナイトミュージアムツアー」と題して企画した。

 県内外から参加した男女57人は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、「蔵の町」として知られる同町の蔵の駅(旧石平金物店)や旧石田理吉家など夜の町並みを散策したり、同美術館館長の大石卓さんの案内を受けながら、特別に開放された夜間の美術館内を見学したりして同町を楽しんだ。

 館内カフェでは、ニューヨークと京都を拠点に日本食の監修などを手掛ける料理人の中東篤志さんが、フキノトウを使う「ばっけみそ」やワカサギの唐揚げ、イノシシとセリの煮物、比内地鶏と山菜の卵かけ丼や納豆汁など、「釣りキチ三平」をイメージしたり、秋田の伝統的な食材を生かしたりした料理を提供した。

 参加した岩手県在住の女性は「美術館がこんなに面白いとは知らなかった。秋田の郷土料理は何度も食べたことはあるが、これまで食べたものとは全く違う料理で感動した」と笑顔を見せる。

 中東さんは「秋田の雪景色から着想を得て料理で表現した。地元の皆さんが食べ慣れた伝統食の創作料理が受け入れられるのか不安もあったが、喜んでもらえたようでうれしかった」と話す。

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