横手市ふれあいセンター・かまくら館（横手市中央町、TEL 0182-33-7111）が現在、まち歩き向けスマートフォンを期間限定で貸し出している。

　市内の伝統行事や歴史的建造物を紹介する音声拡張現実アプリ「きくあるく」をインストールしたレンタルスマートフォン。スマートフォンの位置情報やイヤホンのモーションセンサー情報などを活用し、実際に歩く場所に合わせた音声や距離を再現して案内する。2022年に、横手城下を紹介するアプリとして実証実験を行ったところ好評だったことを受け、今年は、アプリの内容を充実させて貸し出すという。

　アプリのテーマは「きくあるく横手花街 宮本茉由（まゆ）と巡る大正ロマンうらから散歩」。横手市内で活躍した芸者の半生を軸に、秋田県出身の女優・モデルの宮本茉由さんが、大正時代から昭和初期の街中のスポット21カ所を音声で案内する。主な対象エリアは、かつての「花街」の馬口労町・柳町、中心街の四日町・大町、駅前町周辺。

　スマートフォンを利用した40代男性は「三味線の音色や民謡なども聴くことができ、花街にいるような気分を楽しめる。遊び心があって面白い」と話していた。

　貸し出し時間は10時～15時。利用料金は500円。11月12日まで。