横手セントラルホテル(横手市平和町)で6月13日、観光地域づくり勉強会「横手版DMOを考える」が開かれた。主催は横手市観光連盟(駅前町)。
「観光地域マーケティング・マネジメント」を意味する「DMO」。「観光地域づくりプラットフォーム推進機構」で会長を務めるほか、内閣府認定の「地域活性化伝道師」として「観光と地域づくり」に取り組む清水愼一さんを講師に招き、市内外から100人以上が参加した。
清水さんは観光客のニーズについて、「商店街をぶらついたり、市場に行ったり、地元の食を味わったりするなど、体験しながら地域全体を楽しむ傾向に移行している」と指摘。全国各地の事例を紹介しながら、観光の「目玉」作りのヒントや観光組織作りと運営の難しさを解説した。
勉強会に参加した横手市物産団体連絡協議会の神谷大介さんは「清水さんの『地域全体で観光地域づくりに取り組むには平場の会議を積み重ねることが大切』との意見に共感した。各団体や事業者が集まり合意を形成するのは難しいが、場を設けること自体に意味がある。地域に暮らす人々が潤いを感じられる地域づくりができれば」と話す。