モダニズム建築家として世界的に知られる白井晟一(せいいち)が設計した湯沢酒造会館「四同舎」(湯沢市)で6月25日、トークイベント「リノベーションでつなぐ湯沢のまち」が開かれた。主催は湯沢青年会議所。
4月23日に続き2回目となる同イベント。秋田市でリノベーション事業などを手掛けるデザイン会社「シービジョンズ」を経営する東海林諭宣さん、7代続く醸造元「ヤマモ」(湯沢市)で「ガーデン・オープニング・プロジェクト」に取り組む高橋泰さんの2人を講師に迎え、同会議所の住谷達会長を交えながら、湯沢市内に現存する白井晟一が設計を手掛けた建物群をどのように保存・利活用できるかについて議論が交わされた。
「ホテルとして活用するなど観光拠点にしては」「資料館として建築模型を常設しては」「利活用についてコンペを開いては」など、商業や観光・教育分野などさまざまな視点から、講師のほか聴講者からもアイデアが提案された。
住谷さんは「白井晟一の貴重な建物を地域の資源として残すことが大切。活用のために各所と連携を取りながら行政機関にも働き掛けていければ」とイベントを振り返った。