国登録有形文化財の内蔵を持つ飲食店「旬菜みそ茶屋 くらを」(横手市増田)で6月27日、勉強会「リノベーションというまちづくりを考える」が開かれた。主催は横手市観光連盟。
建築設計事務所「みかんぐみ」(横浜市中区)を経て、豊島区や地元の北九州市小倉で「リノベーションまちづくり」に取り組む嶋田洋平さんを講師に招き開いた同会は、今回で2回目。当日は市内外から約80人が参加した。
島田さんは自身の取り組みをもとに「『モノ・コト・関係性』のデザインがエリアの価値を高めていく」とし、「新しい公民連携による民間自立型まちづくりで課題解決し、子どもたちに住み良いふるさとを残すことが大切」と話す。
会場ではこのほか、東京都豊島区を中心に各地で「リノベーションまちづくり」に取り組む青木純さんと、秋田市でデザイン会社を経営する東海林諭宣さん、高橋大横手市長を交えたトークセッションも行われた。
青木さんは「群れることが成功への道」と話し、東海林さんは「横手市でもリノベーションスクールを開くなどしながら、まちづくりを進めることができるのでは」と提案した。
高橋市長は「民間のスピード感とアイデアを行政がバックアップすることが大事とあらためて感じた。大都市と異なる環境で『まちづくり』を進めていくには『人間関係の濃さと縁』でカバーすることで未来が開けるでは」と話していた。