横手市の農業施設「横手市実験農場」(横手市大雄新町南)で8月4日、市民参加型イベント「実験農場フィールドデー」が開かれた。
農家の栽培技術の向上と市民への地産野菜のアピールを目的に2014年から毎年8月、同施設と大雄交流研修館を会場に開いている同イベント。
朝採り野菜の収穫体験には親子連れなどが参加し、同農場で育ったトウモロコシの試食や夏野菜の収穫期ピークを迎える農場内の散策などを楽しんだ。
「品質向上と栽培管理」が題材の講演会も開き、講師を務めた明治大学農学部の元木悟准教授はアスパラガスの新栽培法「採りっきり栽培」について解説。秋田県立大学生物環境学部の学生は、同農業施設と近隣の森林の土壌分析の結果を発表するなどし、来場した農家の強い関心を集めた。
同施設の本戸卓也さんは「当施設は横手市が取り組む『食と農からのまちづくり』の拠点として運営している。農家だけではなく家庭菜園や園芸に取り組む市民の皆さまにも広く利用していただければ」と話す。