秋田県内の工芸家3人による合同展「片口展~さまざまな片口と酒器たち~」が12月10日~13日、カフェ「momotose(ももとせ)」(湯沢市)で開かれ、多くの来店客でにぎわいを見せた。
同展を企画したのは、桶樽(たるおけ)作家の清水康孝さん、川連漆器作家の佐藤史幸さん、白岩焼作家の渡邊葵さんの3人。1月に東京都内のギャラリーで開いた展示会をきっかけに、「地元でも」と数百点に及ぶ「片口」を出品する同展を合同企画した。
連日、県内外から来店する一般客のほか、地元飲食業者や製造業者の姿も見られ、「私の店でも使ってみたい」「当店の商品とコラボできないか」などの問い合わせに応えるなど、3人は来店客の対応に追われた。
「見るだけのつもりが買ってしまった(笑)。大切に使いたい」と最終日に訪れた湯沢市在住の男性。
県内外で開かれる食器展などに出品してきた佐藤さんは「地元のギャラリーで展示会を開くのは初めてだったが、展示方法や照明なども3人で話し合いながら進めた」とし、「地元の伝統工芸にも新しい取り組みがあることを地域の皆さんに知ってもらえれば」と展示会を振り返った。