秋田市出身の舞踏家・土方巽さんゆかりの美術館「鎌鼬(かまいたち)美術館」(雄勝郡羽後町)が4月16日、冬季休業を経て営業を再開した。
1965(昭和40)年に同町田代地区で撮影した写真集「鎌鼬」の現場になった古民家「旧長谷山邸」の木造3階建の離れ部分に、昨年10月オープンした同館。
同写真集を撮影した細江英公さんが寄贈した10点のオリジナルプリントや、初版本など約50点の資料を展示する。
営業を再開したこの日は、国指定重要無形民俗文化財の「西馬音内盆踊り」や、土方さんが出演した映像作品「へそと原爆」などの上映が行われ、観光客など約50人が来場した。
同館を運営するNPO「鎌鼬の会」の阿部久夫さんは「美術館ができたことで移住希望者もやってくるなど新しい動きが起きている。写真集が撮影された時代と変わらぬ風景が残る同地を楽しんでいただければ」と話す。
開館時間は10時~16時。土曜・日曜とゴールデンウィークのみ開館する。入場料は300円。問い合わせは同事務局(書店ミケーネ内、TEL 0183-62-5009)まで。