レディースファッションのセレクトショップ「エガミ」(横手市寿町)が4月、創業から50周年を迎えた。
同社社長の江上キヌ子さんが1967(昭和42)年、横手駅前に女性向けの衣料品店「モード・エガミ」(同市駅前町)を開店。創業から5年で女性向けのほか、男性向けや子ども服など同市内に5店舗を展開し、横手駅前再開発での移転やショッピングモールへの出店など、スクラップ・アンド・ビルドを繰り返しながら現在は秋田・岩手・山形の3県で12店舗のセレクトショップを経営している。
江上さんは「小さなころからおしゃれが大好きで、25歳で子育てをしながら開業した。東京と地元の時差を無くしたいと、店を閉めてから寝台列車に飛び乗って仕入れに行き、商品をそのまま担いでまた寝台列車に乗り、戻ってくるとすぐディスプレーして店を開けていた」と当時を懐かしむ。
現在は娘の尚美さん、孫のあかりさんなど3世代で仕入れを行い、各店にも頻繁に足を運び商品のディスプレーや接客をしているという。
「それぞれの感性の違いを生かしつつ統一感を持った店の構成を心掛けている」と尚美さん。あかりさんは「2人の姿に憧れてファッションの世界に入った。横手に戻ってきてセレクトショップの楽しさややりがいを感じている」と話す。
江上さんは「楽しいこと、苦しいこと、いろいろあったが常に全力投球であっという間の50年だった。お客さまとの関わりを大切にしながら、店舗販売にこだわって横手からおしゃれの魅力を伝えていきたい」と笑顔を見せる。
本店「ヴィーナス パッセージ」(同市赤坂舘ノ下)の営業時間は10時~19時。