湯沢市のまちなかで300年以上続く伝統行事「七夕絵どうろうまつり」の制作作業が7月21日、湯沢市勤労青少年ホーム(湯沢市佐竹町)で行われた。
1702年に京都から秋田藩佐竹南家に輿(こし)入れした姫君のために、郷愁の思いを5色の短冊に託し青竹に飾り付けたのが始まりとされ、例年8月5日から3日間開かれる行事。大きなもので縦2.5メートル、横4.5メートルの浮世絵や美人画などを描いた「絵どうろう」150基ほどが展示される。
「絵どうろう」講習会や制作作業は例年、「湯沢市絵どうろう保存会」が主催。2週間の講習を受けた38人の参加者が約2カ月かけて制作した「美人画」などを木枠に張り付けて仕上げる。
保存会事務局長の山脇俊彦さんは「人口減少が進む中、絵どうろうの制作に市外の皆さんに協力いただけることが本当にありがたい。今年も行事を盛り上げられれば」と意気込む。