国際教養大学(秋田市雄和)に通う大学生11人が11月2日、横手市内の観光施設で館内表示を多言語化する授業に取り組んだ。
学生に社会体験の機会を提供することや秋田県内のインバウンド事業に貢献することなどを目的に、同大学の日本語プログラム代表の阿部祐子教授と横手市観光推進機構(駅前町)が、学生の授業の一環として観光関連施設を会場に取り組む。
初めて取り組んだ昨年は、市内の宿泊施設が、受け入れた学生の提案を基に館内表示を多言語化した。
今年は、秋田ふるさと村(赤坂)と横手市ふれあいセンター・かまくら館(中央町)の協力を得て、「味噌きりたんぽ作り」や「七宝焼き」などを体験しながら、分かりやすい説明の仕方や施設案内、料金システムなどについて、外国人観光客の目線に立った多言語化について検証した。
横手市観光推進機構の担当職員は「同大学の学生の意見によって気付かされることが少なくない。授業内容を観光施設で利用してもらうことで市内のインバウンドに貢献できれば」と話す。