秋田の「羽後町総合体育館駐車場」(羽後町西馬音内)に隣接する雪中貯蔵庫で4月1日、同町産の酒米を100パーセント使った日本酒の搬入作業が行われた。
羽後町建設業協会と7月オープン予定の道の駅「端縫いの郷(はぬいのさと)」が協力し作った同倉庫。昨年から運用を始め、貯蔵庫内の温度や湿度を計測したり、さまざまな野菜を貯蔵したりするなどの実験を重ね、今年は木くずを断熱材に使うなどの工夫を凝らした。
前日までに200トンを超える雪で覆った同倉庫は当日、雪の重みで内戸が開かないアクシデントもあったが、梁(はり)を持ち上げ、日本酒100ケースの運び込みを1時間ほどで終えた。今後、梁の補強作業と、車が出入りできる搬入口を設ける予定という。
同協会の佐藤清次会長は「貯蔵庫内は野菜や日本酒の保管に適した環境が夏まで安定して保たれる。室内にはまだ余裕もあるので皆さんに使ってもらえれば」と利用を呼び掛ける。
「端縫いの郷」駅長の小坂圭助さんは「貯蔵日本酒のほか、町内の名産品をそろえるなどして、道の駅オリジナル商品の充実を図りたい」と意欲を見せる。
雪中貯蔵酒は同道の駅オープン日に発売する予定。