秋田県南地方の伝統食「花ずし」の出来栄えを競う「なすの花ずしコンテスト」が2月3日、温泉施設「おおもり温泉さくら荘」(横手市大森町)で開かれた。主催は横手市大森地域生活研究グループ協議会。
丸ナスにもち米と小菊が乗った漬物の「花ずし」。「各家庭で作り続けられてきた花ずしを特産品としてアピールし、生産技術と品質の向上につながれば」と、2014年から開き今年で4回目。同会の会員など31人が参加した。
当日は、天然由来の材料のみを使った自家製の花ずしを、ナスの藍色やもち米の白さなどの色合いと、味・食感などを対象に審査。「お茶うけ」部門で太田美智子さん、「ご飯のお供」部門で村上久子さんがそれぞれ金賞を獲得した。
村上さんは「ナスや菊など自家栽培している人も多い。4月に種をまき、花ずしを食べることができるのは年を越してから。栽培も漬け方も手間暇かかる大変な作業だが、来年も頑張りたい」と笑顔を見せた。