今が旬の日本海産マダラを山間で販売する「寒鱈(かんたら)祭り」が1月31日、交流センター雄川荘(雄物川町)にある「ほほえみ直売所」前で開かれた。
売り場に並んだのは、秋田県にかほ市の金浦漁港と青森の漁港に水揚げされたもの。大ぶりで脂の乗ったオスとメスそれぞれ3尾と、地元で「ダダミ」と呼ばれ珍重されているマダラの白子100食、身とアラなどの入った鍋セット100食を用意。その場で食べられる「タラ汁」も300食分提供した。
この日、金浦漁港に揚がった新鮮な生食用のダダミは、10時の開店から30分ほどで品切れに。同市内で加工したサバやサケの干物も含め、正午過ぎにほぼ完売となった。
同イベントは海に面した、にかほ市金浦の物産館「にかほ陣屋」と内陸部の雄物川町農産物直売の会が連携し2014年から行っている。夏には岩牡蠣(いわがき)とスイカ、冬には寒鱈とリンゴなど、季節ごとに両地域の特産物を交換して売り合う。
直売所を運営する同会代表の佐藤誠さんは「予想を上回る売れ行きだった。ダダミはこの辺りでも大人気。次回はもっと用意しなくては」とうれしい悲鳴を上げた。