秋田県南エリアの3市町を回るモニターツアーが4月21日から、2泊3日で行われた。
横手市観光推進機構(横手市駅前町)、湯沢市観光物産協会(湯沢市柳町)、田沢湖・角館観光協会(仙北市角館町)、大仙市観光物産協会(大仙市大曲)、あきた美郷づくり(美郷町六郷)の4市1町の5団体が連携して初めて企画した。
3月に公募してモニターツアーに参加したのは、宮城県在住の男女3人。「春の花」をテーマに、仙北市田沢湖のハーブガーデンや角館武家屋敷通りなどを回ったり、美郷町の旧家・坂本東嶽邸(美郷町)で茶会を体験したりしながら、県南エリアの観光を楽しんだ。
横手市雄物川町の古民家・民家苑木戸五郎兵衛村で22日に開かれた食事会は、ちょうど見頃を迎えた夜桜を鑑賞しながらイタリア料理を楽しんでもらう趣向。格子戸を開放した古民家では、欧風創作料理バル・パサポルテ(婦気)が県内の食材を使う「雪の下ニンジンのポタージュ」や「寒麹(こうじ)漬け桜鯛(さくらだい)のポワレ」など8品のイタリア料理を提供し、参加者は夜桜を眺めながら料理を堪能していた。
参加した70代の女性は「桜の名所の角館など、ソメイヨシノが満開のタイミングで秋田に来られて幸運。コロナ禍で旅行ができないでいたが、久しぶりの旅を満喫できた」と話す。
5団体を中心に今後、同モニターツアーから得られた結果を旅行商品の企画などに生かしていくという。